初めはうちに来ることに引け目を感じているのだと思ったのよ。
だから、子供はそんなこと気にせず遊んでいればいいのだと断った。
でもあまりにも真剣に何度も頼んでくるから訳を聞いたの。
そうしたらなんて言ったと思う?
モリーさん、私は『家事』というものをやってみたいだけなのよ。
え?だって家ではできないじゃない。
確かに私がどうしてもやりたいって言えば、お父様達もベッキー達――屋敷しもべ妖精のことよ――も、やらせてくれると思うわ。
でもそれは、ベッキー達を悲しませることになるみたいなの。
ベッキー達は自分の仕事を大切に思っている…こういうのをなんて言えばいいのかしら………そう、誇りに思っているみたい。
私がそれを手伝うというのはベッキー達にとっては悲しいこと……不名誉って言葉で合ってる?……不名誉なことと感じるようなの。
だから私は家で『家事』を手伝うことはできないわ。
でも、モリーさんは私が手伝っても不名誉だとは感じないでしょ?
モリーさんは手伝いが欲しい。
私は手伝いがしたい。
ね?ちょうどいいでしょ?
私はベッキー達のようにはできないけど、精一杯頑張るわ。
ね?お願い。
本当にあの時は驚いたわ。当時わずか4歳よ。
昔からとても優しくて、頭が良くて、気を使うのが上手な子だったわ。
今ではあの子と一緒に家事をするのが当たり前になっている。
娘が2人いるようなものよ。
本当の娘になってくれればもっと嬉しいのだけど…。
6人も息子がいるのだから1人くらい気に入ってくれないかしら。
これはあの子と息子達しだい。
頑張ってあの子のハートを射止めるのよ、息子達!
この際、どの息子の嫁でもいい模様。笑
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